(画像公開ポリシー)
奥行きと立体感のある見事な構図。二人の視線がフレームに収まらない「敵」の存在感すら強烈に印象づける。つまり、フレームの枠を超えた広い空間を描く構図。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のパワパフZの感想。
サブタイトル §
第31話「フン太のコロガシ魂!」「セデューサの恋の駆け引き!」
あらすじ「フン太のコロガシ魂!」 §
黒い光を浴びたふん転がしのフン太は、ヤクザのように昆虫から食べ物を巻き上げて暮らします。
しかし、冬になって配下の昆虫たちは消えてしまいます。
フン太は、ももこらによって昆虫館に連れて行かれます。
そこで、コロ子に一目惚れしたフン太は、コロ子を連れて外に出ます。
コロ子のために巨大クソ玉を作りますが、寒さに負けてコロ子は倒れます。
フン太は堅気に戻ると泣き、黒いオーラを涙として出してしまいます。
黒いオーラを失い、ただのふん転がしに戻ったフン太も寒さにやられます。
二人はパワパフZに救われ、昆虫館で仲良く暮らします。
あらすじ「セデューサの恋の駆け引き!」 §
桜子は荘一郎が店に来ないことで悩み、セデューサに変身します。
ももこは、桜子の菓子の味の違いに悩みます。
実は、あずきが手に入らないことが味の違いの原因であり、荘一郎は桜子のためにあずきをさがしていたのでした。
自分を嫌いになったのではなく、逆に自分のために苦労を背負ってくれた荘一郎に、桜子は惚れ直して一件落着となります。
感想 §
フン太の顔を見た瞬間に、ハッとしましたね。
これはいいアニメだ!
最後まで見たら、予想に違わぬ見事な2本立て。
前編は、人生を転落した男が、女を愛したことを契機に立ち直っていく話です。それを、虫やふん転がしを題材に描いたところが見事ですね。
特に、手下を多数集めたのに、冬になってみんな消えてしまったという描写が秀逸です。盛者必衰……ですね。
後編も素晴らしい!
これまでのセデューサは、美しい女性の記号を身に纏いながらも怪物でした。しかし、今回のセデューサは怪物という記号を背負いながらも恋する可愛い乙女そのものでした。
これは意外性のある面白い描写ですね。魅力もあります。
今回の一言 §
モンスターという存在に、純情な人の本音が重ねられるのは、この作品の面白いところであり、魅力でもありますね。
モンスターという姿を通してしか語れない本音というものがあるのでしょう。